しろヤギさんからのお手紙   7

山いもスーブ(勝負)


 

  毎年12月になると、沖縄本島中部地区では大きさを競う「山いもスーブ(勝負)」が開催される。山いもスーブ(勝負)は山いも1個を植え成長した一株の総重量で競う品評会である。

沖縄の山いもは、インドシナ半島から熱帯アジアが原産とされ、長芋や自然薯の仲間で、和名:ダイジョ、方言名:ヤマン、ヤマンムと言われている。

山いもは明治初期から栄養価の高い自給保存食として各家庭で普及作物とされてきた。山いも料理としては「山いもとスーチカ―(塩豚)いため」、「山いもとろろ」、「山いもザクザク」、「お好み焼き」、「天ぷら」、「煮つけ」などの他にシフォンケーキの材料として使用されている。特に「山いもとスーチカ―(塩豚)いため」はお酒のお供にピッタリです。ぜひお試しあれ!

うるま市石川伊波地区が山いもスーブ(勝負)発祥と言われ、毎年12月の第二日曜日に開催されている。私も昨年2月に白いもの種いもを譲っていただき芽が出る5月初旬まで待って庭の畑に植えた。(種いも重量:約5.1kg

山いもは自宅庭の畑ではあまり大きく成長しないと聞いていたため、以前は畑を借り(無償で)数回植えたことがある。これまでの記録は26kg(すべて赤いも)であった。

今回は5月の連休に3.5m×2.5m角の庭の畑を耕運機で耕し、約1mの深さの穴を掘り、土を何度も掘返し細かくし畑全体に肥料を入れ山のように土を盛上げ準備した。そして3週間後に植えた。普通は芽が出てから植えるのだが、白いもは発芽が遅く私が植えた山いもは全く芽が出てなかった。しかし植え付けが遅くなると成長も遅くなると思い5月の下旬の晴れ間を選んで植えた。

10日もすると山いもの芽(つる)が数ヵ所から出てきた。種いもの周りに新たにいもが育つのである。そして種いもは最終的には枯れ、芽が出たつる状の葉は畑中に広がり葉から太陽の恵みの光を浴び、いもが成長(肥大)する。

昨年は本島地方に大きな台風の接近がなく、つる状の葉は畑中に広がり畑からはみ出る勢いで繁茂していた。

12月の第二土曜日にいもづるを切り山いもの周りをある程度掘り、翌日の山いもスーブ(勝負)の準備をした。

  山いもスーブ(勝負)の当日は班毎に山いもを掘りだし出品する。私も同じ班の先輩を立会人に掘り出した。私の目標は50kgでしたが今回は33㎏(山いもは6個できていた)。しかしこれまで栽培した中では1番の重量でした。ちなみに自治会の1位クラスは150kg越えです。(全島チャンピオンは350kg超)。

現在は今年の5月に山いもを植える構想を練っています。肥料や水やり土の状態が山いもの成長に影響すると言われてます。山いもを育てるのはロマンです。山いもを掘る瞬間はドキドキです。みなさんも山いもを育ててみてはいかがかな?

 

渡久地 博之 

 

 

次回は知念広起さんによる「知足」の予定です。


 

しろヤギさんからのお手紙   6

節分


日本の伝統行事としておなじみの「節分」ですが、2021年は例年よりも1日早い22日(火)が節分の日となりました。節分が22日となるのは、1897年以来、124年ぶりだといいます。

節分といえば、豆まきに恵方巻と楽しいイベントがありますね。

私は大学時代を北海道で過ごしたのですが、節分の時期になると北海道では落花生がスーパーに並びます。一般的に豆まきというと大豆のイメージがあると思いますが、北海道や東北地方では豆まきに落花生を使います。初めて知ったときは文化の違いに驚きましたが、落花生は殻がついているので、まいた後も衛生的に安心して食べることができるという利点があり、豆まきには適しているなと感心しました。同じ節分という文化なのに、地域によって使う豆が違うなんて不思議ですね。

ところで、今年の恵方は南南東だそうです。

“節分”という文化を楽しんで、春の訪れを感じましょう。 

 

上岡 由琳 

 

次回は渡久地博之社長による「山いも」の予定です。


 

しろヤギさんからのお手紙   5

創業42年 我が社を振り返って


 

 

今年の8月には我が社は創業42年を迎える。

1979年(昭和54年)、私が30歳という若さで会社を立ち上げた訳であります。

普通会社を立ち上げる時は専門家(司法書士等)にお願いして会社を作るのですが、先ずは自分で作って見ようと思い、専門書を購入し、一生懸命勉強したものでした。

 

会社を作るには先ず会社の定款を作成しなければなりません。会社の名前は何と付けるのか、資本金はいくらにするのか、株主は何名集めなければならないのか、色々規定があり大変だったことを覚えております。何度も法務局の指導を受けながら、何とか定款を受理して頂き、素人ながら会社を登記することができました。当時の株主は8名、資本金は850万円でスタート。すぐに200万円増資し資本金1050万円とする。今日まで会社の資本金は変っておりません。

 

会社の登記が済むと、次は環境計量証明事業の登録を受けなければならない。

環境計量証明事業の登録を受けるには、環境計量士(国家資格)がいなければならないことと、環境計量(分析)するための最低設備を整備することが最低条件となっている。沖縄県計量検定所に申請し、立ち入り検査の後、沖縄県知事の濃度と騒音・振動の登録を受ける。

 

資本金のほとんどは分析機器の購入にあてたため、会社を運営する運転資金がない。運転資金を借りるため銀行に行くが、実績がない、担保がないということで門前払いを食う。別の銀行にもお願いに行くが相手にされない。そこを何とかお願いして500万円の融資を受けることになった。当時の某銀行の支店長を始め行員の皆さんには大変お世話になったことを今でも鮮明に覚えている。我が社が今日あるのも某銀行のおかげであり、厚く感謝申し上げたいと思います。この銀行とは今日まで取り引きさせて頂いております。

 

 

県の登録も受け、運転資金も出来たことから、公共工事の入札に参入することになる。この続きは次回にさせていただきます。

                                     

大濱 徹

 


 

しろヤギさんからのお手紙   Ⅳ

ねじ花


 

ねじ花     花が、らせん状にねじれて咲くことから、名つけられた日本各地の草原で普通に見られた花です。

花のひとつひとつは小さいが、よく見ると、とても可愛いらしい

形をしています。

ねじ花の花言葉は「思慕」

 

仕事帰りの渋滞時、何気なく見ていた分離帯の緑の中にねじ花を見つけ、癒されていました。

那覇から通う帰り、北谷に越してからも、ハンビーの分離帯に見ることができました。

季節を感じる時でもあり、見つけた時は、嬉しい気持ちになった事を

思い出します。

 

開花は  4月~9月頃。それが、今年もいつもの場所に姿が見えません......

近頃はアスファルトの補修メンテナンスが行き届いた分離帯、土の中で、ねじ花も戸惑っているのでしょうか?

" 芽を出せるように力をつけていてね。”

 

ねじ花から いただいたトキメキと感謝

”ありがとう。”                    

 

                           大濱 園子

 

 

次回は大濱徹相談役(創業者)による「創業42年 我が社を振り返って」の予定です。


 

しろヤギさんからのお手紙   3

コロナ禍オオゴマダラゴーヤー


 

 

 私は季節の中で「うりずん」が一番好きである。

 穏やかな季節のなかで、浜下り、清明祭、ハーリーなどの伝統行事が自然と触れ合う機会を作ってくれる。

 そんな中、未知のウイルスは、大地が潤い花々で彩られる季節を遠ざけてしまったかのように、私たちをコンクリートの箱の中へ閉じ込めてしまった。家と職場の往復・・・閉塞感漂う単調な毎日を癒してくれたのは、オオゴマダラとゴーヤーであった。

 オオゴマダラは、今年4月に沖縄県の県蝶に制定された日本最大種のチョウで、平和の使者として大切にされている。同じ頃、生垣のホウライカガミにオオゴマダラの幼虫が現れ、庭木には野鳥のヒナがかえった。

 5月に植えたゴーヤーの苗はグングンと成長し、ネット張りの拡張に忙しくなってきた。梅雨が過ぎるとあっという間にゴーヤーの日よけテラスが出来上がり、毎日が収穫日となる。オオゴマダラの幼虫は、葉裏や小枝にぶら下がって金色のさなぎに変身し、羽化を待っている。7月には小庭を乱舞するほどになり、羽化の瞬間とゴーヤーの育ち具合を見ながらのコーヒータイムが日課となった。

 今夏は驚くほどオオゴマダラが舞うと思ったら、新聞には「7月の台風発生数ゼロ 1951年からの統計史上初の記録」とあった。

 朝日を浴びて閉じかけるドラゴンフルーツの花に群れるミツバチを眺めながら、人間活動と自然は一体化していると思いつつコーヒータイムを楽しんだ。

 

伊佐 義人 

 


 

しろヤギさんからのお手紙   2

 

レジ袋有料化をキッカケに 

 ~マイクロプラスチックのことなど~


7月からレジ袋が有料になりました。

スーパーマーケットなどに買い物に行くときはあらかじめエコバッグを持っていく習慣が身についていたのですが、飛び込みで入ることの多いコンビニなんかではいまだに「アッ!?」っとなります。皆さんは慣れましたか?

 

レジ袋が有料化されたのはレジ袋の使用量を減らすという目的があるわけですが、そもそもレジ袋を使わないとどんなメリットがあるのでしょうか。

 

レジ袋が有料化された背景として、国際的な脱石油、脱プラスチックの動きがあります。2018年、主要国首脳会議(G7)により、各国が取り組んでいくプラスチックごみによる海洋汚染問題への対策をまとめた「海洋プラスチック憲章」が採択されました。

なんでわざわざ「海洋」、「プラスチック」の憲章なのかというと、ごみとなったプラスチックは適正に処分されないと、風や川に運ばれて最後は海にどんどん流れ込み、そしていつまでたっても分解されないプラスチックが海のなかにどんどん溜まり続けてしまうからです。

 

その溜まったプラスチックが近い将来とんでもない量にまで膨れ上がる懸念があります。2016年、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)による推計では、2050年にはなんとプラスチックごみの重量が海のなかのすべての魚介類を合計した重量を上回ってしまうことが発表され、このたいへんにショッキングな内容に世界が衝撃を受けました。

 

とは言ってもそもそも量だけが問題視されているわけではありません。海に流れ出たプラスチックを海鳥や魚、ウミガメやクジラなどの生きものが餌と誤って飲み込んでしまいます。体内に入っても吸収されるわけではないのでそのまま体外に排出されれば問題ないのですが、胃腸など消化管にプラスチックが詰まって死んでしまうこともあります。そもそもプラスチックにはその製造過程で添加剤としていろんな化学物質が入っています。また海中に溶け込んでいるポリ塩化ビフェニルなど有害物質を吸着する性質があるとさています。これらがなんらかの悪さをするかもしれません。いずれにしろプラスチックが製造されるようになってまだ200年も経過していません。今後どのような影響が出るのかは実は誰にもまだわかっていないのです。わかってからでは遅いので気づいたいまから対策を行う必要がある、というわけです。

 

日本でも「SDGs(持続可能な開発目標)」を掲げる企業が増え、脱炭素とともに脱プラスチックに取り組んでいる企業が増えてきました。国際社会の動きから取り残されないよう、まずはレジ袋を有料化することによって、日本も脱プラスチックに舵を切ったことを国内外に発信するという意味合いもあるようです。

経済産業省はレジ袋有料化についてつぎのように説明しています。

「プラスチックは、非常に便利な素材です。成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化や食品ロスの削減など、あらゆる分野で私たちの生活に貢献しています。一方で、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題もあります。私たちは、プラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります」

 

マイクロプラスチックのこと

そのプラスチックごみですが、比較的大きなサイズのまま漂流、漂着するもののほか、細かい粒子であるマイクロプラスチックというものが近年とても問題視されるようになりました。マイクロプラスチックとは5mm以下のプラスチックの破片のことで、マイクロプラスチックはその成り立ちによって2種類に分けられています。

 

  1次マイクロプラスチック

1次マイクロプラスチックは歯磨き粉や洗顔料のスクラブ剤(マイクロビーズ)など最初から小さいサイズで製造されたプラスチックで、これが洗面所からの排水などを通じて自然環境中に流出したものです。

一度流出すると自然環境中での回収はできず、製品化されたあとは対策も難しいため、近ごろではスクラブ剤を使った製品の製造そのものが禁止になる傾向があります。

 

  2次マイクロプラスチック

2次マイクロプラスチックは、ペットボトルやビニール袋など、大きなサイズのプラスチックが紫外線や波浪や衝突などの破壊的な作用を受け、細かく砕けたものです。

2次マイクロプラスチックは細かくなる前に回収することで環境中への流出を抑えることができます。

 

近年、世界的にどうしてマイクロプラスチックが問題視されるようになっているのかといいますと、サイズが微小すぎてどのような悪影響を及ぼすのかがわからない、ということもありますが、それよりもいったんマイクロプラスチックになってしまうと回収がほぼ困難になってしまう、ということがあるのではないかと私は考えています。

 

マイクロプラスチックのもとになる4大プラスチック

マイクロプラスチックのもとになるのは「4大プラスチック(汎用樹脂)」と呼ばれる原料です。プラスチック自体は100種類以上ありますが、そのなかでも以下のプラスチック原料が私たちの身近な製品に使われています。

これらが適正に処分されないまま環境中にごみとなったものがプラスチックごみで、それがさらに粉々に砕けたものがマイクロプラスチックというわけです。

 

  ポリスチレン(PS)  :ハンガー、食品トレイ

  高密度ポリエチレン(HDPE):バケツ、洗剤ボトル、ポリタンク

低密度ポリエチレン(LDPE):レジ袋、ラップ、紙パック飲料などの内外面

  ポリエチレンテレフレタート(PET):ペットボトル、卵パック、包装フィルム、衣類の繊維

  ポリプロピレン(PP):ストロー、ペットボトルのキャップ、文具

 

プラスチックごみに占めるレジ袋の割合

と、ここまで書いておいてアレなんですが、実はそもそもレジ袋がプラスチックごみ全体に占める割合は少ないんだそうです。環境省による海洋ごみの調査では、全国各地に漂着したプラスチックごみのうちレジ袋が占める割合はわずか0.3%しかなく、ペットボトル等の飲料用ボトル(12.7%)などと比較すると大変低いというデータが出ました。

経産省やその他団体の調査でもレジ袋の割合はとても低いものでした。

なんだよ、それじゃあレジ袋を有料化する意味がぜんぜんないじゃないか、という意見もあるかもしれません。でも私はレジ袋の有料化には意味がない、とは思いません。現に海の環境調査中に目にする海面を漂うレジ袋が以前よりも少なくなっているように感じます(思い込みすぎでしょうか)。

とにかくたとえプラスチックごみに占める割合は低くてもプラスチックごみの削減にはつながっているはずです。実際の比率うんぬんよりももっと大きな効果効用があると考えます。プラスチックストローの禁止の世界的な動きもそうですが、一般消費者の目につきやすい身近な製品から、そして比較的に取り組みやすいものから有料化、あるいは製造や使用を禁止していくことで、私たちがプラスチック問題に目を向け、脱プラスチック社会の構築へとライフスタイルを変える大きなキッカケになるのではないでしょうか。

 

沖縄では残念ながら未定ですが、11月から全国各地で公開されている映画「プラスチックの海」がわかりやすいかもしれません。機会があればぜひご覧になってください。

映画「プラスチックの海」

https://unitedpeople.jp/plasticocean/

 

最後に

私たちがプラスチックごみを減らすためにはどんなことをすればよいでしょうか。ぜひ皆さんそれぞれで調べて、考えて、まずは始めてみてください。そしてそれを続けて、周りの人を巻き込んでください。

楽しみですね!

 

 

岩永洋志登

 

次回は伊佐義人さんによる「コロナ禍とオオゴマダラとゴーヤー」の予定です。


 

しろヤギさんからのお手紙   1


日本・沖縄には、白い色のヤギがごく普通にみられます。元々はヨーロッパ系のザーネン種という白い色の品種が、日本で改良されて日本ザーネン種となり、さらに沖縄在来ヤギは、日本ザーネン種によって改良され、黒い色も混じった島ヤギもいます。ちなみに遺伝的に、白い色が優性遺伝子で黒い色は劣性遺伝子です。

そういえば、方言で「シルー」という白いヤギの衣服をまとった、ものまねお笑い芸人がいるのをご存じでしょうか。ちまたでは、けっこう受けていますよ。

ヤギは、沖縄の方言で「ヒージャー」といいます。身近にある草や木の葉などを食することから餌には困らないし、大人しいこともあり、女の子からお年寄りまで誰でも飼うことができ、昔は一家に一頭、祝い用にヤギを飼っていたと聞きます。

沖縄は古くからヤギ汁、ヤギ刺、ヤギの血を使った炒め物(チーイリチー)などを、国内でも沖縄県だけで食する「ヤギ食文化」があります。最近、ヒツジ肉とともに健康志向の肉料理として見直され、ヤギの飼養頭数とヤギ肉の輸入量・金額は増加傾向にあります。

また、那覇市識名の大石公園には、ヤギ10頭ほどが飼われ、ヤギとの触れ合いの場があるそうです。平日は保育園・幼稚園児、老人ホームのお年寄り、休日は家族連れで賑わっており、「ヒージャー公園」とも呼ばれ、幅広い世代から人気の高い公園と聞きます。小さな愛くるしいヤギもいるので、とくに小さな子供がいるご家庭は、一度行ってみるのもよいでしょう。

 

                                    山城 篤